京大MBA講義「企業戦略とビジネス法務」

今年も京都大学・経営管理大学院にお招きいただき、先週金曜に「企業戦略とビジネス法務」と題する講義をいたしました。

最近でも、内部統制システムの在り方やコンプライアンス経営に対する社会的な関心が高いように感じます。また、企業の不祥事が大きく報道されると、あたかも日本の企業はどこでも同じような問題を抱えていて、早急に何らかの手当てをしなければいけないという論調に流れがちです。

しかし、すべての日本企業のガバナンスが深刻な問題をはらんでいるわけではありません。ビジネス法務の観点からは、個別具体的な事象に対し、それをどう早期に発見して是正するのか、という体制の点検と見直しがまず必要ではないかと思います。

本講では、コンプライアンス経営とリーガル・リスク・マネジメントの実務を検討しつつ、最近のグループ・ガバナンスやコンダクト・リスクにも目配りを試みました。

また、履修者の皆さんとは、不祥事を招きやすい経営土壌や第三者委員会の功罪などについて議論を深めることができました。

京大MBAでの講義が履修者の皆さんにとって何らかのご参考となれば幸いだと思っています

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